2018年は、念願のLIVING PHOTO in New York
まずは、NYに暮らす様に旅をしてみたい!!!!という願いを叶えてくれた、家族と友人に感謝です。
結婚して子育てをしていると、自分の意志で暮らす場所を決める事が難しくなります。
夫の転勤について行ったり、息子たちの学校の都合で残ったり。
東京、京都、ロンドン、香港で、自ら選ぶことはできなくても、与えられた場所をチャンスだととらえて
環境の変化に適応していくという術を身に付けました。
多分、私はどこででも暮らしていけると思います 笑
住む土地を自分では決められないとはいえ、予測をしながら次への準備も重ねていました。
その未来予想と希望の中に「NYに暮らすわたし」という「夢」の姿がありました。
結局は叶わぬ夢とはなりましたが、
子供たちが手を離れたのを機会に、「夢」を追いかけに出かけたNY。
リビングフォトを教えるという機会をいくつか作ってもらい、
NY駐在だったり、国際結婚でアメリカに在住している家族との交流もでき、
香港やロンドンで暮らしていた頃の事を懐かしく思い出しました。
海外での楽しい生活を写真に美しく残せたら、どんなに人生を豊かに感じる事が出来ただろうかと自分に重ねながら
リビングフォトを伝えました。
子育てのために郊外の自然の豊かな住宅地に家を借り、英語と日本語での教育に期待と不安を感じていた事を
リアルに思い出しました。
そして、子供たちが巣立ったあとは、こんな風に優雅な都会生活だったかもしれないと、
妄想を現実化することができて、気が済みました。
今回の旅を自分自身の成長につなげるために、新しい挑戦もしました。
難しいとは思ったのですが、英語で現地の人にリビングフォトを伝えるというミッションです。
眠れなくなるほど緊張しましたが、
2週間、ゆっくりウオーミングアップしながら臨んだ
Portwashington LibraryでのLIVING PHGOTOワークショップは盛況で、
英語を10年以上使っていなかった私にしては上出来だったと思います。
もし英語でリビングフォトのレクチャーをして欲しいというオファーがあれば
また眠れないぐらい復習しますので、喜んで承ります 笑
NYでの滞在中、LIVING PHOTO のワークショップで花の美しい被写体を準備するために
連日花市場のリサーチもして臨みました。ロンドンや、香港のフラワーマーケットで通算10年取引を
していたので、NYのマーケットもとても興味深いものでした。
もう一つ、今回の「暮らすような旅」の目的はNYのスナップ。
東京ではほとんどカメラを持って出かけないのですが、旅の写真は大好きで人が変わったように撮り続けると
家族にはあきれられています 笑
NYでカメラを持って一人でスナップ撮影をするのは安全面が一番心配。
買ったばかりの新しいミラーレス一眼Nikon Z7を携え、NYの街をウロウロしていた時に受け取った一通のメッセージで、
一気にスイッチが入りました。
「NYにZ7を持って行っているのでしたら、発表する機会を考えますのでたくさん撮って来てください」という
ものでした。
それからが大変です。撮影だけのために体力の限界まで歩き回り、
色々な人に「あなたの事を撮らせてもらってもいいですか?」と恐々声をかけました。
写真を撮ろうと思うと、同じものを見ていても「視点」が明らかに変わります。
街並みや、人々の様子だけでなく、私は「色」が好きです。
そして、その「色」を撮るには、「光」を感じる事が何よりも大切。
銀座の階段ギャラリーには、私らしい花の写真にしてもいいですか?と一瞬ひるみましたが、
新しい挑戦という事で、思い切ってNYの写真を選びました。
カメラマンを連れて、ファミリーポートレートを撮っている幸せそうな家族の様子をとらえています。
しかもカメラマンはニコンのカメラを使っています 笑
一人で撮るのに飽きてきて、Nikonを使って撮影しているノルウェー人の紳士に声をかけました。
ビルの谷間でどこを撮るべきなのか迷っていたら、その紳士が「今からの時間はTimes Squereが綺麗だから一緒に撮りに行きましょう!」
と誘ってくれました。「反射がきれいですね!」という紳士の言葉にはっとして星条旗のイルミネーションが映り込む黒いワゴンが
通り過ぎるのを5分ほど待って撮影していたら、同じタイミングでこのファミリーが私の前に割り込んで来たのです。
一緒に粘ってくれた彼に心から感謝です。
別の日に、NY在住のフォトフラファーNeoさんに同行してもらって撮ったBrooklynの写真です。
案内してくれる人がいるのは本当にありがたいです。
シャッターチャンスを与えてくれた全ての人に感謝の気持ちが届けられたら幸いです。