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ひまわりのエリザベスブーケ★ブーケドフォト

Bouquet de Photo in July

今月のBouquet de Photoはまだ半分のクラスが終わったばかりですが、
毎月すべてが終わったころには、
もう心が翌月のデザインに占領されてブログを書く気持ちにならないので
中間報告★


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私のブーケは少々特殊な組み方をしています。
誰かの模倣とか、
誰かに教えてもらった、
というものではなく、
もう26年もの間、毎日のように花にかかわる仕事を続けてきた中で
編み出したオリジナルメソッドです。

私がもしお店を構えるフローリストなら、お客様に喜んでもらえるように
価格を抑えながらボリュームを出す方法だったり、
持ち運んだり、配送しても乱れないデザインを考えるかもしれないでしょうし、

価格が高くてもどうしてもあなたのフローリストのブーケでないと・・・と思ってもらえるような
お客様の心を虜にしてしまうぐらいの魅力を放つオリジナリティーの高いブーケを目指すと思います。

また、ホテルやチャペル、レストランの装花の経験もありますが、
大きなイベント会場に映えるデザインを考える時には、
全く違く観点で花選びをします。

愛でる人と花との距離感
花の選び方、花の組み方が全く違ってきます。

今の私はフォトグラファーとして、レンズを通して見た時の独特の距離感を
基準にしながら花に携わっています。

英国でフラワーデザイナーを始めたころは、
インテリアにいかに調和させるか・・・・・・・という事を徹底的に
トレーニングしながらフラワーデザインの勉強をしました。


床の間に飾ることが前提で正面から見たバランスの美しさを極める
日本の生け花と全く発想のちがう花でした。

花を飾ることができる裕福な欧米人の居住空間は広くて恵まれているのは
すぐに想像がつくと思うのですが、彼らは花を見る時の距離感が日本人よりも遠いのです。

近くから見ると、なぜこんな風なデザインにするのだろうという花の生け方でも、
クラシカルな空間に置くとものすごくマッチングします。

また、ロンドンの教会の手伝いをしていた時に、
イギリス人のマダムたちが紫や緑の花、ましてやニュアンスカラー
を選ぶことはほとんどありませんでした。
薄暗いチャペルでは映えないからです。


日本人がブーケを「贈答用」ではなく、
生活空間の中に豊かさと癒しを求めて
自分のために買うようになったのは、
渋谷の駅の片隅で始まった「青山フラワーマーケット」のキッチンブーケの功績が大きいと思っています。
ロンドンから帰国してすぐのころ、
渋谷を通るたびにここで小さなブーケを買って飾っていました。


それまで、花屋に置いてあるコンパクトに束ねられた花束といえば
「仏壇用の花」しかない時代でした。

この小さな「キッチンブーケ」が多くの女性たちの心をつかんだのは
1000円以下の手ごろな価格でありながら、
手に取った距離から見た時の花の組み合わせの繊細さだったと思います。


リビングフォトを始める前は、
たっぶりの花を使った贅沢なフラワーアレンジメントを教えていました。
それを作った生徒さんは、
家に帰ってラッピングを外して、
一日置きにコップ一杯の水をあげればよいだけです。

見た目にも美しく、メンテナスも楽で豪華。

しかし、それが、フォトジェニックかというと、
そうでもない。

写真に写すと、今まで喜んでもらいたいと膨らませていたボリュームが
繊細な花の良さを伝えることを阻害するという事もあると感じたのです。


花をいっぱい入れたアレンジメントよりも
コップに入れただけの「プチブーケ」の方が
写真写りがよい。

そこから、どうしたら
フォトジェニックなフラワーデザインになるのか

というのが私にとっての最大の、そして恒常的なテーマです。


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それまではブーケを束ねるのが不得意で
フローラルフォームを使って、バスケットやコンテナーに活ける
フラワーアレンジメントばかりを作って教えていました。


「不得意」が克服できて、むしろ「得意技」になったのは、
3年間、当時香港で一番素敵だったフローリストでのバレンタイン限定のヘルプ。
トンロワンのTimes Squar のCity Superの入口にあった「フランネルフラワー」という
フローリストで、夜の9時から朝の5時まで、ノンストップで予算2万ぐらいの大きなブーケを
延々と組み続けるという「修行」。

花屋のオーナーは、私に教える暇など1秒もない中、
とにかく、美しく、早く、疲れず、好きなように工夫しながら作り続けた結果、
編み出した方法でもあります。

そのメソッドが最も生かされるのがヒマワリをブーケに束ねる時。
ヒマワリが最も美しく見えるブーケです。

さらに今月は、
気温が高くてもブーケを長く楽しんでもらえるように
素材を厳選。

そういう厳しい制約の中で選んだ
アンブレラ・ファーンでまた素敵なアイデアを思いつきました。


話は長くなりましたが、

今月のブーケは
女王様生誕90年をお祝いする?

ヒマワリのエリザベスブーケです★


まだの方、どうぞお楽しみに!
by livingphoto | 2016-07-09 09:54 | Bouquet de Photo

フォトグラファー今道しげみの楽しく幸せなフォトライフ


by 今道しげみ